STMicroelectronicsのSensorTileワイヤレス産業用ノード STWIN は、状態監視や予測メンテナンスなどの高度な産業用IoTアプリケーションのプロトタイピングとテストを簡素化する包括的な開発キットおよびリファレンス デザインです。
導入
このキットには、超低消費電力のSTM32L4+ マイクロコントローラと、9-DoFモーション センシング、超高周波オーディオおよび超音波スペクトルを含む広範囲の周波数にわたる振動分析、高精度のローカル温度および環境モニタリング用のさまざまな産業グレードのセンサーを搭載したコア システム ボードが搭載されています。

コア システム ボードは、オンボード モジュールを介してBluetooth® Low Energy 4.2ワイヤレス接続をサポートし、オプションのWi-Fi拡張ボード (® STEVAL-STWINWFV1) を介してWi-Fi接続をサポートします。内蔵RS485トランシーバーを介して有線接続もサポートされます。コア システム ボードには、LTEセル パックなどのSTM32ファミリに関連する互換性のある低コストの小型フォーム ファクタ ドーター ボード用のSTMOD+ コネクタも含まれています。キットには、コア システム ボードの他に、480 mAh Li-Poバッテリー、STLINK-V3MINIデバッガー、プラスチック ボックスが付属しています。

STEVAL-STWINKT1B には、STLINK-V3MINIデバッガーとプログラマーが付属しており、通信用のJTAG/SWDインターフェイスと、メイン ボードに接続するためのSTDC14からSTDC14へのフラット ケーブルを使用してSTM32に接続します。これは、ホストPCがUART経由でターゲットMCUと通信するための仮想COMポート インターフェイスを提供し、STM32CubeProgrammerやSTM32CubeIDEなどの標準STM32ツールでSTWINを使用できるようにします。
利用可能なファームウェアとソフトウェア
STEVAL-STWINKT1開発キットは、豊富なソフトウェア パッケージと最適化されたファームウェア ライブラリ、およびクラウド ダッシュボード アプリケーションによってサポートされており、エンドツーエンド ソリューションの設計サイクルを高速化するために提供されています。
SensorTileワイヤレス産業用ノード (STWIN) 開発キットのSTSW-STWINKT01ファームウェア パッケージには、カスタムの単機能アプリケーションの開発に使用できるサンプル プロジェクトが用意されています。このパッケージはSTM32Cubeソフトウェア テクノロジに基づいており、オンボード デバイスとシステム レベルのインターフェイスを管理するためのすべての低レベル ドライバーが含まれています。
このパッケージに含まれるプロジェクトのうち2つは、データ ロギング機能を実証します。最初のSerial_DataLogでは、USB仮想COMポート クラスを介してデータをストリーミングし、その後PC端末に直接表示できます。もう1つは、HSDatalogで、最大センサー サンプリング レートでの高速データ用です。センサー データは、マイクロSDカードに保存することも、USB (WinUSBクラス) 経由でストリーミングすることもできます。
STM32 Cube機能パックFP-IND-PREDMNT1は、特定の産業用状態監視アプリケーションの開発に使用できます。STWINには2つのプロジェクトがあります。1つ目は、STWINにすぐに使用できる状態であらかじめフラッシュされている標準FWで、オンボードBluetooth Low Energyモジュールを使用してSTWINをAndroid/iOS用のST BLE Sensorアプリケーションに接続し、センサー データの読み取り、オーディオおよびモーション アルゴリズム機能のデモ、および無線によるファームウェア更新 (FOTA) を実行します。

2番目のプロジェクトは、エンドツーエンドのセンサーからクラウドへのアプリケーションを実装し、SL-PREDMNT-S2Cで説明されているように、STによってホストされAWSによって実行されるクラウド アプリケーション (DSH-PREDMNT) によって補完されます。プラグインWiFi拡張ボードSTEVAL-STWINWFV1 (キットへのアドオンとして利用可能) を使用すると、STWINを専用のDSH-PREDMNT Webベース ダッシュボードに接続して、センサー データと機器の状態を監視および記録できます。ソフトウェアはセンサーデータを収集し、 IIS3DWB 加速度計 (最大5 kHz) と MP23ABS1 アナログ マイク (最大80 kHz) のスペクトル分析を実行し、 HTS221 から温度と湿度、 LPS22HHから気圧を収集します。

センサーからクラウドへのアプリケーションのもう1つの強力な例は、STM32Cube機能パックであるFP-CLD-AZURE1で実装されています。これにより、STEVAL-STWINKT1をSTEVAL-STWINWFV1 Wi-Fi拡張ボードとともにMicrosoft Azure IoTに安全に接続し、センサー データを送信し、Azureクラウド アプリケーションからコマンドを受信できます。
Azureデバイス管理プリミティブを完全にサポートし、無線によるファームウェア更新 (FOTA) のサンプル実装が含まれています。パッケージには、各ユーザー アカウントでインスタンス化されたAzure IoT Central PnPアプリケーションに接続されるデータ テレメトリ/デバイス管理およびファームウェア更新用のサンプル アプリケーションも含まれており、キットはMicrosoft IoTプラグ アンド プレイの事前認定も受けています。

リソース
SensorTileワイヤレス産業用開梱ビデオ
関連商品を見る
関連商品を見る